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:2009:05/11/19:58 ++ 鶏糞発電
平成17年に操業を開始したみやざきバイオマスリサイクル株式会社では、宮崎で年間に発生する鶏糞23万トンのうちおよそ半分、13万トンを燃料として使い発電を行っている。電気出力は11350kWで、このうちのおよそ9000kWを売電している。鶏糞を各農家から搬入してもらい、1トン当たり1100円で引き取り、これを燃料とする。燃料はブロイラー糞九割と種鶏糞一割で構成されている。
畜産系バイオマスに含められる鶏糞発電は、焼却灰が肥料として活用できるなど循環性も兼ね備えており、発電以外にもメリットが多い。おもなものを挙げると、
・土壌汚染防止にもつながる(家畜排せつ物の肥料化は窒素過多による土壌汚染を引き起こしかねないため)
・焼却灰の中には世界的な枯渇が予想されるリン資源を多く含む。
・カーボンニュートラルである。
・焼却灰は鶏糞と比べ重量が約10分の1となり、流通、保管が容易になる。
・焼却灰をリン、カリウム肥料として循環利用することで、廃棄物も減らせる。
・安定的に鶏糞処理が可能となり、衛生対策や、家畜排せつ物処理の面などで、養鶏農家の経営の一助になる。
逆にデメリットとしては大きなものが二点、経済性と発電の規模がネックになると思われる。
先に挙げたみやざきバイオマスリサイクル株式会社が年間13万トンという規模を決めたのは、経済的に回収できる範囲として宮崎県北部地域で発生するものを選んだからである。
発電の規模も弱点の一つである。宮崎県のおよそ半分で11350kW、肉用若鶏の出荷羽数では、宮崎は全国2位の18%を占めている(平成18年食鳥流通統計調査)ことから、単純に考えて全国の鶏糞の9%を発電に用いて先の出力を得ることができる、と仮定すると、全国の鶏糞(肉用若鶏に限った話になるが)を発電に回したとして、得られる出力はおよそ126000kWである。
ただし、上述のように発電以外のメリット、特に養鶏農家への貢献と肥料としての焼却灰の有用性等があることなどから、養鶏の盛んな地域において農家と一体になった発電方式としての活路が十分にあると考えた。平成18年の肉用若鶏の出荷羽数において、上位5県とそのシェアを挙げる(鹿児島:19%、宮崎:18%、岩手:15%、青森:6%、北海道:5%)と、九州、東北地方に集中していることが分かる。もちろん鶏糞の輸送コストなどから経済性の考慮は不可欠であるが、これらの地域において鶏糞の発生から焼却、再利用(再利用については海外輸出も視野に入れる。これは実績がある)まで包括的なシステムを作ることができれば、鶏糞発電はより有用なものになることができると考える。
畜産系バイオマスに含められる鶏糞発電は、焼却灰が肥料として活用できるなど循環性も兼ね備えており、発電以外にもメリットが多い。おもなものを挙げると、
・土壌汚染防止にもつながる(家畜排せつ物の肥料化は窒素過多による土壌汚染を引き起こしかねないため)
・焼却灰の中には世界的な枯渇が予想されるリン資源を多く含む。
・カーボンニュートラルである。
・焼却灰は鶏糞と比べ重量が約10分の1となり、流通、保管が容易になる。
・焼却灰をリン、カリウム肥料として循環利用することで、廃棄物も減らせる。
・安定的に鶏糞処理が可能となり、衛生対策や、家畜排せつ物処理の面などで、養鶏農家の経営の一助になる。
逆にデメリットとしては大きなものが二点、経済性と発電の規模がネックになると思われる。
先に挙げたみやざきバイオマスリサイクル株式会社が年間13万トンという規模を決めたのは、経済的に回収できる範囲として宮崎県北部地域で発生するものを選んだからである。
発電の規模も弱点の一つである。宮崎県のおよそ半分で11350kW、肉用若鶏の出荷羽数では、宮崎は全国2位の18%を占めている(平成18年食鳥流通統計調査)ことから、単純に考えて全国の鶏糞の9%を発電に用いて先の出力を得ることができる、と仮定すると、全国の鶏糞(肉用若鶏に限った話になるが)を発電に回したとして、得られる出力はおよそ126000kWである。
ただし、上述のように発電以外のメリット、特に養鶏農家への貢献と肥料としての焼却灰の有用性等があることなどから、養鶏の盛んな地域において農家と一体になった発電方式としての活路が十分にあると考えた。平成18年の肉用若鶏の出荷羽数において、上位5県とそのシェアを挙げる(鹿児島:19%、宮崎:18%、岩手:15%、青森:6%、北海道:5%)と、九州、東北地方に集中していることが分かる。もちろん鶏糞の輸送コストなどから経済性の考慮は不可欠であるが、これらの地域において鶏糞の発生から焼却、再利用(再利用については海外輸出も視野に入れる。これは実績がある)まで包括的なシステムを作ることができれば、鶏糞発電はより有用なものになることができると考える。
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